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テレビ取材

 

 

ジョージア国立バレエで踊っている細谷海斗くんが湯沢に戻っていて彼とテレビのインタビューを受けることになった。ご飯がノドを通らない。

ダンスを生業にしていて申し訳ないが私、人目に晒されるのを好まない。その上、醜形恐怖症。今まで隠れて生きてきたのにテレビとかもっともダメだろ。

ある日、全てを暴きにカメラマンと照明機材を担いだ屈強なスタッフと早口でまくしたてるインタビュアーが押し込んできて後には草一本生えないのね、ってプルプル泣いた。

その日いらっしゃったのはカワイイ女子アナさん(見たことあるっ❗️)と男性カメラマン1人。こんなに少ない人数で撮影できるの?と面食らう。

女子アナさんが(ニュースエブリの県内版にでてた⁉️)お名前、年齢を教えて下さい…海斗さんとは…と問われるままに答えて後ほどお話を(カメラの前で)聞かせて下さいね、とニッコリ。事前に安心させてくれているのだろうか?

取材は「このスタジオ(ウチのスタジオでっせ❗️)に世界で活躍するダンサーがいらっしゃってます!」とドアを開けバーレッスンをしてる海斗くんの撮影から始まった。

彼のインタビューに移り、慣れたもんだ。良くスラスラとつっかえないで話せるもんだ。とスタジオの鏡に自分が映り込まぬよう外に出て教え子を見てる。途中、外部の音が入らぬよう佐川急便がインタホーンを押す前に荷物を受け取るなど完全にアシスタント化してた。先生の威厳皆無。

そして私の番らしい……!!!はじめ「先生との自然に接している絵が欲しい」「先生が海斗さんに教えてる場面はどうか」と。勘弁して、私半ズボンにスリッパ履いてるんだよ?

であればフリートークをと、40年間隠れて生きてきた私にハードル高くね?…………ぎこちねぇぇぇぇぇ❗️今どんな顔してるんだ俺⁉️

悔恨を引き摺るも今度は私個人にインタビュー。ふ(余裕の笑み?)何を訊かれるか打ち合わせていないが訊かれることはコレしかない!即ち「海斗くんはどんな生徒さんでしたー?」だ❗️

私は前日、仕事の行き帰りの車内でシャドーボクシングしてたセリフを噛まずに、つっかえないで言うことができた。「海斗くんはとても素直で練習熱心な生徒で云々…」その後もわんこそばのように出される質問を脳みそフル回転で答え、テレビ取材初めてとは思えないですね、とお褒め頂く。

私はどんなに格好悪くとも最後までリングに立っていたボクサーのようになり報われた気持ちになった。

燃えたよ……真っ白に……燃え尽きた……真っ白な灰に………。

いいんです……もう放送で全部カットしてもらって……いいんです………。

だってそう1つ大きな壁を乗り越えたのだから…!

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