谷内バレエ出演
7/28能代文化会館で催された、谷内クラシックバレエ発表会に細谷海斗くんと出演してきました。
まず、出発の前日すごい雨が降った。山形のスタジオを休まなければならない警報級のヤツで、能代にいく道中でも水蒸気が雲海のようにモウモウと立ち込める雄物川、その境界から水が流れ出していた。7月も終わりだというのに梅雨も真っ只中、在能中でも人の多い楽屋裏や、会館から一歩出た瞬間に濃厚な湿気が感ぜられる。例年のこの時期の能代はカラッとしたイメージなのだが…。
今回の演目はドンキ全幕で一幕の方はお芝居中心で主役は観る人を惹きつける佇まいや演技に説得力がないとストーリーに没入できない。ウチから海外に出て大きく成長しジョージア国立バレエ、プリンシパルになった海斗くんは、昔からプロの映像など見てニュアンスを写しとるのが上手だったが今は完全にオリジナル、ストーリーの中心として視線を惹きつける術を知っている。
元先生として感慨深く、エモい。
谷内バレエスクールの舞台に出演させて頂くのは今年で3年目になるがスクールに男の子がたくさんいて今回何人かに懐かれて嬉しかったのだが海斗くんにもこんな時期があり見守ってきたんだなと思うと年月の進み具合にハッとなる。
舞台で踊ってる時の集中や緊張というのは時間の流れが普通と異なり圧縮されて本番当日はあっという間に過ぎ去る。これまで積み重ねてきたものがその日を区切りに終わるのだから舞台で死んで次の日に生まれ変わる、と言える。
そんな気持ちで生きてたらアンチエイジングになるのではないかと思っているのだけれど小さなころから踊り姿を見てきた子達と舞台に立つと浦島太郎になっちゃうなあ。
それも良いかな。